back 代表理事 相澤英之 のメッセージ
       「地声寸言」
  
  2014.12.09リリース

第百九十二回 <選挙戦>
 予想外に早く解散、総選挙となった。どうも解散の大義があるとか、ないとかいう議論が行なわれているが、解散は総理の専権事項である限り、文句を言っても始まらない。党利党略は当然考えられることであって、当り前である。
 自民党は前回は勝ち過ぎたと言われている。日本人(に限らないだろうが)の平衡感覚も働いて、一方が勝ち過ぎた場合は、次は反動で逆の力が働くことが多い。その意味からして、次は自民党が数を減らす、ということが考えられるが、なべて野党を見れば、とくに勝因があるとも見えない。
 今回は、投票日までの期間が大へん短いので、そのこともどう働くか、よくわからないが、独断をもって言えば、私は、自民党は少し議席をへらすぐらいではないかと思う。
 野党が選挙区の調整を含めて纒って選挙戦に臨めれば、少し違った地図が描けるかと思うが、みんなの党が解散し、維新の会もあの体たらくであることなどを考えと、とても自民党を脅やかす力とはなり難い。
 然し、中選挙区制と違って小選挙区の場合は、風次第で、大きく搖れる可能性もある。又、投票日まで何があるかもわからない。自民党にアゲインストの風が強くなるかもしれない。
 いずれにしても、自民党の政権はゆらぐことはあるまい。
 アベノミクスなるものは、どうもわかったようでわからない点がある。時の経済政策はいろいろの経済指票にわかり易くとらえられている。投票が大きく振れることは考え難い。
 しかし、選挙民の心は、当選大丈夫という人には何となく投票し難い。一票の値打ちがないような気がするからであろう。したがって、そういう意識からの自民党にとってのマイナス面がある。と同時に、負け犬を励まそうとする意識も一般的には乏しい。判官贔屓は大体個人的なものではないか。
 政治はやはりリーダーの動勢が大事である。総理就任以来、内に、外に、とくに外に向けての安倍総理の活躍は、歴代総理に比べ頭抜けて活発である。評価していい、と思う。
 ただ、ちょっと気がかりなのは総理の健康である。事実を詳しく知りうる立場ではないので、批評を差し控えるが、前科があることでもあるし、切角自重を望みたい。自分独りの身体ではないから。
 
 


戻る