back 代表理事 相澤英之 のメッセージ
       「地声寸言」
  2014.02.14リリース

第百六十九回 <少子化対策>
 日本の人口は今のような出生率ではどんどん減っていって、そのうちこの地球上に日本人はいなくなるという。
 そんなバカなことは実現しないと大多数の人は思っているだろうが、推計上はそうなるという事実も否定し難い。
 ごく少数と思うが、自然に委せて、格別な少子化対策など必要ない、と思っている人、言う人もあろうが、大部分の人は何とかして少子化現象を防ぐべきだと思っているに違いない。私もその一人である。
 昔より妊娠しないようにしている夫婦が増えているような気がするが、それよりも妊娠した女性が生まないようにする割合が増えているよに思う。ハッキリした統計を見たことがないし、第一、そんな調査をやっているか、どうかも疑問であるが。
 そこで妊娠した女性ができるだけ生む決心をして貰うことが大事だと思う。それにはどうしたらよいか、である。
 生んだらシングル・マザーになる人を含めて、生もうかと迷う時に生む決心をして貰うには、何が大事かということである。
 まず、お産の費用、その他当座のお金がかかる。もし、それが三、四〇万円ぐらいのお産費用を含めて一人につき百万円を無条件で支給するようにする。二人目は二百万円、三人目は三百万円〜五百万円はどうだろうか。
 このことは、かつての私の選挙区の皆さんにしゃべったら賛成してくれる人が多く、実施に踏み切った町村もあった。男女を結婚に結びつけた仲人に一組いくらか支給することにした町村も出てきた。
 假に年に百万人生れるとしても一兆円で、それくらいの予算が計上できないことはないと思っている。
 次に問題になるのは、生れた子供の育てる費用である。待機児童をなくすように保育所の充実を図ることは無論大事であるし、それに通う経費を国が負担する。幼稚園についても同様とする。
 小、中学校の義務教育無償化も継続する。
 要するに生んでからあとの経済的負担をできるだけ軽くしてあげることが生む決心をする支えになるのではないのか、という考え方などである。
 この前の大戦中生めよ増やせよの掛け声がかけられていた。無論今やそのような合言葉がうける時代ではないが、せめて二、三人の子を持つのが普通のように思う世の人の心ばえを何とか取り戻すことができないか、と考えている。
 古いせいか、シングル・マザーでいいではないか、という気にはなり難いが、それに対するいろいろな社会福祉上の措置は止むをえないものと思っている。
 
 


戻る