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《 国の借金、最大の838兆円  − 国民一人当たり656万円(財務省発表)− 》
 財務省は25日、国債、借入金、政府短期証券を合わせた国の債務(借金)の残高が2007年末時点で838兆50億円になったと発表した。前年末から5兆7419億円増え、過去最大を更新。国民一人当たりでは、前年末より約5万円多い約656万円の借金を抱えている計算になる。
 ただ、債務残高の増加幅は前年の19兆801億円から大幅に縮小し、現行の発表方式となった最近11年では最も低い水準だった。
 同省は、新規国債発行額が減少したことが増加幅縮小の原因と説明。08年度予算案でも新規国債を抑制し、特別会計の積立金の一部を借金返済に充てるため「債務残高の増加ペースは今後さらに緩やかになる」(理財局)とみている。
 国の借金のうち、国債は昨年9月末から3兆9639億円増の678兆6416億円。このうち普通国債は534兆5145億円。

《 外資規制の条項は削除  − 空港管理会社、反対論受け − 》
 成田や羽田などの空港管理会社への外資規制導入が焦点になっている空港整備法改正案について、政府は、外資規制に関する条項を削除し、今国会に提出する方針を固めた。閣僚の一部や自民党内で反対論が根強く、外資規制の導入は当面困難と判断した。近く発表し、改正案を閣議決定する。
 外資規制問題については、成田空港を管理する成田国際空港会社(NAA)が株式を上場する予定の2009年度に向け、今後も国土交通省を中心に政府内で検討を継続。08年度内にも最終的な結論を出す見通し。

《 34道県マイナス編成  − 08年度都道府県予算案 − 》
 都道府県の2008年度当初予算案が、出そろった。共同通信の集計によると、景気の減速懸念から多くが税収減を見込み、知事選のため暫定、骨格予算とした大阪、熊本を除く45都道府県のうち、34道県で一般会計総額が07年度比マイナスとなるなど、緊縮型の予算編成が続いている。
 プラス編成の11都府県も含め、財政健全化のため公共事業や人件費を抑制する一方で、社会保障関係費の増大や借金返済に充てる公債費が財政を圧迫。財源が限られる中、重点施策を絞り込み優先配分する傾向がさらに強まっている。

《 NY原油初の102ドル台  − ドル安で最高値更新 − 》
 【ニューヨーク=共同】27日のニューヨーク・マーカンタイル取引所の原油先物相場は、指標となる米国産標準油種(WTI)4月渡しが通常取引前の時間外取引で一時、1バレル=102・08ドルと初めて102ドル台をつけ、最高値を更新した。
 外国為替市場でユーロや円など主要通貨に対してドル安が進み、割安感から買い注文が入った。インフレに強い金融商品として投資資金が流入しており、市場筋から「高値圏から後退する気配がまったく感じられない」(米投資情報会社)との声が聞かれた。

《 追加制裁1440億円、過去最高額  − マイクロソフトに競争法違反 − 》
 【ブリュッセル=共同】欧州連合(EU)欧州委員会は27日、ソフトウエア最大手の米マイクロソフト(MS)がパソコン用基本ソフト(OS)ウィンドウズの技術情報開示について、同委の是正措置に従わず、高額の特許使用料などを徴収し続けたことはEU競争法違反(独占的地位の乱用)に当たるとして、新たに8億9900万ユーロ(約1440億円)の制裁金支払いを同社に命じた。
 欧州委が同法違反で1社に科した制裁金としては最高額。MSは「解決済みの過去の問題についての制裁金だ」との声明を出した。

《 「旧2円」金貨が3210万  − 財務省最後の競売 − 》
 財務省は24日、政府保有の近代金貨の競売(オークション)を都内で開いた。政府も1枚しか保有していない目玉商品、1880(明治13)年発行の「旧2円」は3210万円で競り落とされ、財務省主催の金貨競売で付けた従来の最高値1700万円を大幅に更新。今回が同省主催の最後の金貨競売とあって、会場はファンの熱気に包まれた。
 この日は約1400枚を出品、落札総額は約3億9000万円だった。最高値となった「旧2円」は700万円からスタート、壇上の競売人が金額を上げるたびに、参加者の札があちこちで上がり落札が決まると拍手が起きた。事前鑑定では2000万円との指摘があり、参加者は「予想以上の高値」と驚いていた。


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